ベアメタルサーバ サービス satellite.server

弊社がas a Serviceのご提供を始めたきっかけは、弊社のお客様からのご要望で、基幹システムを稼働させるにあたり、適切な専用サーバサービス、あるいは、IaaSを提案して欲しいと言われ、弊社にて探すと同時に、繋がりを駆使して探したのですが、適切なサービスが見あたらなかったことにあります。

お客様はシステム部門の方で、社内で稼働するシステムの要件定義や設計を主たる業務とされながら、稼働しているシステムの保守・運用、サーバ故障時の部品の取り替えやOSの再インストール、あるいは、SI事業者と話をする上で必要な技術習得のための実験なども行っておられるシステム部門の典型的なご担当者で、現在、担っている役割の一部でもできなくなるならば、サーバのアウトソーシングは難しいと言われていました。しかし、本音では、電源の管理や物理的故障に対する管理などはアウトソーシングしたいとも言われていました。

つまり、その時点でのサーバサービスは、システム部門のご担当者から見た場合、ちょうどいいものがなく、IaaSは思惑と近いものはあるが、利用料が高額であるという状況だったのです。

そこで弊社は、システム部門の方に使っていただけることを目標にサービスを設計・実装し、2008年にsatellite.serverと命名しサービスインしました。そして2015年頃から、同様のサービスを一般にベアメタルサーバサービスと呼称するようになりました。

ベアメタルサーバとは

ベアメタルサーバ

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アメリカ国立標準技術研究所(NIST)がクラウドサービスのサービスモデルについて定義しています。それによると、クラウドサービスには、IaaS、PaaS、SaaSの3種類しかありません。実は、ベアメタルサーバサービスは日本独自のクラウドサービスです。

IaaSとは、Infrastructure as a Serviceの略で、非常に高性能な物理サーバを仮想化し、その区画を貸し出すサービスで、利用者はその区画にインストールするOSを自由に選択できます。例えば、AzureやAWSはここに分類されます。

PaaSとは、Platform as a Serviceの略で、サービスの上に乗っけるアプリケーションを利用者が自由にでき、そのアプリケーションを稼働させるための環境を提供するサービスです。例えば、Azure BackupやAzure SQL Databaseここに分類されます。

SaaSとは、Software as a Serviceの略で、アプリケーションの機能を提供するサービスです。例えば、Microsoft 365、SalesforceやSAP HANA Cloudはここに分類されます。

では、ベアメタルサーバサービスはどういったサービスでしょう。左の図をご覧ください。

IaaSと近いですが、IaaSの場合、マンションの1室を貸し出すようなサービスで、借りた室内はどのように間仕切り(仮想化の2階建て)してもよく、一方、ベアメタルサーバサービスは全く間仕切りされていない1棟丸貸しと同じで、1棟丸々1室としてもよいし仮想化して間仕切りしてもよいというサービスです。

そのため、ベアメタルサーバサービスではリモートコンソールが存在し、データセンタ内部にあるサーバのBIOS設定さえも行えるようになっています。

satellite.serverのご利用料金

お支払は、どのような場合でも前払いです。

External

External

ベストエフォード型回線付きです。

Internal

Internal

回線をお客様にご用意いただきます。

オプション

Option

様々なオプションを用意しています。

satellite.serverの強み

定額制

定額制

サーバの使用料、ネットワークの使用料、等、一般的には従量課金制であるケースが多いところ、satellite.serverサービスでは、従量課金部分がなく、すべて定額制であることです。

スペックフリー

スペックフリー

サーバは使用用途に合わせて近いものを選ぶのではなく、必要なスペックそのものをリクエストできます。余程、特殊なスペックでない限り、リクエストのスペックで提供いたします。

キャリアフリー

キャリアフリー

satellte.serverのExternalには弊社が準備するベストエフォード型回線が標準装備されます。
Internalには標準回線がなく、お客様のお好みの回線を引込んでいただけます。


satellite.serverのご利用例

事例1

販売管理 / ECサイト

ファブレス経営製造業

satellite.serverのExternalとInternalを1台ずつご契約されています。サーバ以外に機器持込据付2台と回線乗り入れ1本をご契約されています。
ECサイトと販売管理システムが同一の通信ラックに搭載され、Firewall越しに接続されています。このことにより、ECサイトでよくみられる在庫量の表現(〇、△、×)ではなく、リアルタイムの在庫量をECサイトに表示できています。販売管理側で登録したオーダもすぐさまECサイトの在庫量に反映されます。

事例2

遠隔センサ情報集約 / BI分析

情報通信業

satellite.serverのInternalを1台ご契約されています。サーバ以外に回線乗り入れ1本をご契約されています。
全国に約400ヶ所あるお客様の拠点それぞれに、拠点内に複数据付けられたセンサの値を集約し、その値を分析しフィードフォワードする仕組みを開発されました。
センサからのデータは5秒に1度送信されてきます。
BIについては、弊社はWindows Serverを導入した仮想サーバを用意しただけです。BIツールのインストールを含め、構築はお客様が実施されています。ベアメタルサーバの機能をフルにお使いになられました。

事例3

契約施設の点検情報集約

フィールドサービス業

satellite.serverのExternalを1台ご契約されています。サーバ以外に機器設置(1Uラッキング)をご契約され、Firewallを設置されています。
お客様は点検契約を頂いた施設それぞれの設備点検を実施し、その結果を集約して報告用のレポートを出力する仕組みを開発されました。この仕組みはお客様にご依頼いただき、弊社にてシステムを開発しました。
お客様は、スマホアプリの設備点検システムをご使用になられ設備点検情報をサーバに送信します。このアプリは電波が届かない地下の設備でも点検結果の入力ができ、電波が回復すると送信を自動的に行うため、システムの都合により不快な思いをすることなく点検業務が実施できます。

インフラ構築について

先のご利用例のインフラ及びアプリケーションは、すべて弊社で構築と開発を行っています。

  1. 仮想化基盤(サーバ仮想化、デスクトップ仮想化、アプリケーション仮想化)を専門知識不要な形で構築する。
  2. 様々なネットワーク構築と運用から得たノウハウと、数々のベンダから提供されるネットワーク機器とソフトウェアを十分吟味し、お客様にジャストフィットのネットワークを構築する。
  3. Active Directory等のマイクロソフト社から提供される様々なミドルウェアの設定も行う。
  4. 各種オープンソースを用いたインフラを構築する。

上記は一例です。どうぞお問い合わせ下さい。